大英博物館
大英博物館についてThe British Museum
© The Trustees of the British Museum
1753年に8万点の収集品をもとに創立した大英博物館は、現在、約800万点の収集品を所蔵し、年間の来場者は約600万人を誇ります。古代エジプト・スーダン、アジア、ギリシャ・ローマなど8つの所蔵部門を擁し、先史時代から現在に至る文化遺産の殿堂として知られます。
大英博物館館長メッセージ
大英博物館は、展覧会「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(東京都美術館にて2026年7月25日~10月18日、大阪中之島美術館にて同年10月31日~2027年1月31日)を開催できるはこびとなりましたことを光栄に存じます。本展の開催は、東京都美術館開館100周年を記念する意義深いものとなります。
大英博物館は、日本の美術工芸品と遺物の広範かつ包括的な収蔵品で世界に知られ、日本コレクションはヨーロッパでは最有力、日本国外でも特に重要なもののひとつとみなされています。日本に由来する品は、当館の礎である1753年設立時点の収蔵品にも含まれていましたが、数百年のうちに各種分野の日本コレクションが築き上げられ、今日では縄文時代から現代までを網羅する4万点に及ぶ収蔵品を擁するに至りました。出色の分野を挙げると、絵画が日本国外の機関としては稀にみるコレクションとなっており、木版画と工芸品(陶磁器・漆芸品・金工品・織物)は何世紀にもわたってヨーロッパで名声を博してきたうえ、考古・宗教・民族学的な資料も充実しています。なんといっても歴史的な所蔵品で名を馳せる大英博物館ではありますが、伝統工芸の営みを受け継いだ現代作家による作品の展示も増えています。
当館の日本コレクションで最も充実しているのが、江戸・徳川時代(1603年~1868年)の品々です。幕政のもとで続いた泰平と繁栄を受けて文化的な創造が花開いた時代であり、本展もこの時代のものが中心となっています。本展では、大英博物館のコレクションから、歴史的な重要性がひときわ高く、飛び抜けて魅力を放ち目にも鮮やかな約200件を選り抜き、日本の過去と現在にまたがる連続性と変化を考察します。注目すべき展示作品としては、比叡山の猿をユーモラスに愛らしく擬人化した「猿草子絵巻」(1560-1570年代制作)、1949年の壁画焼損以前に実物大で写された「法隆寺金堂壁画摸本」、18世紀後期の革新者・円山応挙が豪華な金屛風に描いた傑作「虎の子渡し図屛風」、19世紀末期に英国の外交官アーネスト・サトウが収集した謎の絵師・写楽の錦絵群などが並びます。
この空前絶後の展覧会を、日本の多くの皆様に楽しんでいただけることを心から願っています。

Director of the British Museum.
大英博物館
館長 ニコラス・カリナン
© The Trustees of the British Museum